素材力

飫肥杉赤身材のエクステリア材としての耐久性能は、ヒノキや米ヒバにも劣りません。丸太の断面を見ると内側が赤っぽく、外側が一定の幅で白くなっています。中心の赤っぽい部分を赤身（心材）、外側の白い部分を白太（辺材）と呼びます。どんな木でも心材と辺材はあるのですが、特にスギは明確な二色体で、赤身部分が色差で明確に分かりやすいという特徴があります。

赤身部分は油分（精油成分）が多く含まれており、その精油成分は木を腐りにくくするだけではなく、各種の害虫（ゴキブリ、シロアリ、ダニ等）に強く、木の耐久性を高める働きをします。

特に飫肥杉の赤身は一般的なスギに比べて精油成分量が豊富で、赤身材を水に浸けると数日で水が赤く染まるほどです。

その飫肥杉の赤身部分の天然成分の良さを失わないように、独自の加工技術で仕上げ、優れた防腐・防蟻性能を発揮する赤身のみを使用した製品が「ObiRED™」です。

この飫肥杉赤身材の耐久性は明らかに一般的なスギと異なるため、京都大学や宮崎県木材利用技術センター等の大学や試験研究機関で赤身材の各種試験（室内・屋外）を行い、テクニカルデータ等のエビデンスを取得し、その耐久性能を実証しております。

木の部屋って何だかリラックスできて気分がいいと思う時はありませんか？ それは、もしかすると木の調湿性能や空気浄化機能による効果だったのかもしれません。空気浄化機能ではスギ、特に飫肥杉の赤身材に優れた効果があることが分かってきました。和室の天井には昔からスギの幅広板が多く使われてきましたが、木目の美しさだけでなく内装材としての居住性能を高める効果が期待できます。飫肥杉赤身材は内装材、インテリア材としても特長ある素材なのです。

【スギの調湿性能】

スギの調湿性は非常に高く、湿気の多い時は水分を吸収し、乾燥している時には、吸った分の水分を放出して、室内の湿度が調整され、快適な状態を保ってくれます。

【スギの空気浄化機能】

スギは他樹種と比較すると、大気中の有害ガス（オゾンや二酸化窒素等）を吸収・吸着して空気を浄化する性質が高いことが証明されています。針葉樹及び広葉樹で実験したところ、二酸化窒素の浄化能力が最も高いのはスギで、その効果が最も高い部位が赤身の木口（年輪面）であることが分かりました。より効果を高めるため、木口（年輪面）の面積を増やす目的でスリット加工をした商品が開発されています（特許番号4759550号）

一日の３分の１程度を過ごす寝室は室内空気質が特に重要な空間。飫肥杉赤身木口スリット材の年輪パワーを生かしたベッド「ObiBED」